(ケネニ) はんの木 (和名)

ケム、(血)がケネになって、今でもケネの木と、発音する。
 この木で、ポン、エペレ(子熊)のあやすおしゃぶりに作って
 、あずけると、冬に不足がちの血が増えて、貧血や、イライラ
 がなくなる。(熊も貧血・・・??)まあ良いか!女性の生理的
 な、腹痛やイラ立つヒステリーに雪の下の植物や、マタタビ
 (サルナシ)の茎や葉を、煎じて飲んだものです。肝臓にきく
 とも言う。

  だからハンノキ(ケネニ)は、血を増やすものと、草木染め、
 トマ、(シ、キナ)で織ったものの紋様のオヒョウの皮、繊維の
 染めにも用いたと言う。染めたものを、フレンカ ケネニ ヌイェ
 といいます。茶色の濃い色にはなるのですが・・・この木切る
 と、すぐに切り口が赤くなります。なるほど血の木だと感じます。
  秋口には豆のサヤの様なものが沢山さがっていて、誰でも
 が分りやすく!!木の幹が白っぽい水色ハンテン紋様があり、
 一度教えて貰うと分りやすい木でしょう。

 

 

(ト゜レップ) うばゆり(和名)

春5月中頃、オオウバユリ鱗茎は、冬を超えて、肥っていて、
 たっぷりとでんぷんが含んでいる。
  淡いクリーム色の横むきの白百合に似た花をめざして、採
 集時期頃には、夕暮遅く、冬眠あけの熊の親子も春一番先
 に頂く、でんぷん質の美味しいご馳走でもあり、体内の毒ぬ
 きでもある。
  腹痛みにでんぷんを解かして飲むと治る(下痢とか)と同じ
 で・・・冬眠あけの熊もまた、腹薬です。人間も又、祈りや食
 事や薬の利用もあって、採集して、ウスでつきつぶした鱗茎
 は水にさらすと、真っ白のでんぷん質を出す。
  一番粉 二番粉 三番粉と分けられ乾燥させると、何年で
 も保存がききます。

 

神鮭 カムイチェップ  (チェップ、コイキ) アキアジ (和名)スス、ハム ( シシャモ)


  アワやヒエの採りいれる頃、秋の風が吹きモニオラプ(木の葉
 が散りはじめる)、この季節に入ると、サケが各支川に、産卵に
 入る。
  シシャモ(スス ハム 柳の葉)の場合は、シシャモ荒れと、人
 は口にする様に、秋口なのに あられ、(雹 ひょう)がふる。海
 の表の戸をはたくと言って、その音を聞いて産卵の時期を知り、
 支川に向かって登ってくるのです。
  鮭も同じく、その音とともに、支川の温度とモニオラプの木の葉
 の色と、ミネラルの変化を悟り、生まれ育った川に上がってくるの
 です。
 *昔の話で川には、腹をこするほどに鮭の背ビレが陽にこげるほ
 どに黒く波打ち登ってくる。鍋をかけて、鮭を手づかみで取って、
 手にさげて持ってくる。男の人達の顔は、力強く豊かな心とほほえ
 みであったとか。

 

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