第112号 日高新聞  

                           沙流川を守る会 フリースクール山道アイヌ語学校


〒055−0101 北海道沙流郡平取町字二風谷79−8 Tel-(01457)2-2061/Fax(01457)2-3338

郵便講座 02790 8 11965 「沙流川を守る会」



フリースクールの学校も私の年と共に古くなり、、子供たちは成長して、、時は流れて行く川

のように



二風谷コタンを流れる川、(沙流川)子供の頃無い。無心に遊んだ〜山と川と海〜差別を忘れさせてくれた自然神、太陽のふりそそぐ谷間、流れ出る湧水の音、清流が流れ支流の流れと合流する川、海が持つ川のミネラル、山々に泌みいる水、また川となり、生みの母に、地球はひとつ、命もひとつ、太陽も月も大地も、ひとつしかない。夜空に星が雲が居て闇の静まり〜夜行性の動物の動きと、鳴き声、狩の音、生きる命の叫び〜神のなす、自然のおりなす、響き、大自然界は、休まず、サイクルは成す、人は寝てても、休

んでも、回ってる。強く、けなげに命を結いでくれる。そして人は、言葉を持ち発し、たくみな言葉で破壊する。欲望と金の為〜開発と言い。語り続けるのあの川は。そして文明と、言うのである。



私が少年の時に聞いた、、

祖父ラッペウク、は根っからのアイヌ伝統の、マタ(冬)ギ(狩猟)者でありました。祖父は山(キムン)に入って熊の通り道にアイヌ伝統のアマッポ(仕掛け弓)をかけてあった、ので其れを見に行ったらその罠がはずれて居た、ので近くに熊が死んでる(ライオマン)かもしれん?と、その足跡をたどって行ったら、太い木の陰から熊が突然(エクスコンナ)ウオ、、と、棒立ちで、かかって来たのでサッ、と鉄砲で、あばらの三枚目の心臓(サンペ)に一発打ち込んで、ぱァーッと、後ろに、とびのった、、、ら熊もサァート、、、祖父の片足を、くわえて振り回して、、からダウン(来(ライ〜死)した、、、と云って居ました。其れが、元で、、、祖父の足が悪く、、ずっとビッコ、、引いておりました。
                                   記 平成19年1月5日 伊藤 稔 

(注)アマッポ、は熊が歩く高さに、糸をはって、ありますが人が見たら、すぐ判る様に印をした木、を立てて、あった、と云われます



豊かさとは何でしょう?沙流川も端から端まで止めてサケを登らせない様にしているのを見て、泣きました。ウライという
仕掛けに引っかかって登れないでいました。素直に山の上の生まれた所に帰りたいのに引き継めているのは人間です。

日本人で生活していると勝手に自然をイジメる手伝いをさせられます。アイヌ民族もイジメられ続けています。そのひとつに、
自然が近くに無いので老人はアイヌの事がやり辛いそうです。平取ダムも自然破壊です。止めよう!
                                     ク コロ レヘ (名前は) ハリケン



アイヌ文化に興味をもっただけでここがどう言う所かも知らず岩手から来ました。初めは今までの生活とはまったく違い、、、
カルチャーショックでしたが、、、日々過ぎていくと色々な人と出会い、、、元気な体で普通に生きれる事の有りがたさや
やはり人間は、支え有って生きる事の大切さなど学びました。また平取ダムの反対運動も有り、、、初めは、何故そんなに
熱意が入っているんだろう?と思いましたが、沙流川を止めると鮭やシシャモなどが上がって来る量が少なくなることなど
について考えてみました。あたしは、平取がどう言う所かはまだ解りませんが、、、貧乏な町だと思いました。しかも今か
ら食料が段々値上がりしたり中国産のギョーザ問題で輸入食品に不安を持ってる人は多くなってるのに、、、川を止め、、、
魚が取れない方向に持っていくのはどうかな〜と思いました。しかも二風谷ダムから近い場所に作る意味が解らないです。
                           
                                            ケメ イキ


今年の冬は去年よりあったかいですね。寒いのはきらいだからいいんですけどやっぱり雪が少ないのはさみしいです。
もしかしたらこのまま春になるのかもしれませんっとかバカなこと思ったりしてます。でも春になったらなったで山菜がい
っぱい採れるから楽しみです。早く食べたーい。
                                            まさみ


次号より、アシリレラの海外の旅日記を何回かに分けて連載します。


御詫び今月号に、カムイユーカラを長文にて、書いた為に「コタンに死す」を、次号に回す事になりました。続けて呼んでいる方に、お詫びを、申し上げます。会より。



行事案内
2月20日 屋久島           カムイノミ 屋久島〜イラブ島etc
3月    札幌 北広島       毎月土日、毎週展示販売etc
4月末日  韓国            納骨と参拝、カムイノミ外
5月    ポロチセ、福満       カムイノミ イナウ ヌササン 2ヶ所
5月連休 山菜ツアー         スタッフ案内
5月中旬  仙台            アシリレラ(差別と民族) 講演
6月中旬か末日(予定) アメリカ  ナバホインディアン訪問、グランドキャニオンetc、予定 体調を見て!
7月25日 東京            講演 民族とは、(環境と公害)
7月1〜30日 会場入り       準備etc 川岸の補強
8月9日  前夜祭          旭 ポロチセにて
  10日 貫気別〜旭       一万年祭開始! 6日間
  16日 イベント終了       カムイノミ

行事はまだまだ入るので順位や日程が変わる場合もあります。次号に!


(本の案内)

自然のメッセージを聴く   小野有五  北海道新聞社  ¥1600円
あるがままに生きる     足立幸子  七賢出版社   ¥971円
正論 2〜3号        産経出版社 本当の話!   ¥681円 

(ウレシパモシリ)互い育つ大地


私は27年前、カヤぶきのチセ(家)で「アイヌ語学校」を始めた。きっかけはアイヌの子の差別と、いじめ、そして、
朝鮮人(韓国人)とか、中国人だ、アレはとか、その言葉と、心の内の意地悪い差別用語!特に、アイヌの子は、毛深
さと、貧しさの上、差別は根深いもの日本人のルーツであっても、皇民科教育で始まる歴史上に、字の読み書きをしな
いアイヌ民族のエカシ(じいちゃん)やフチ(ばあちゃん)たちが、、、何で自由に暮らしてきた天地が一変して、み
にくい人種かでもかのように!逃げかくれして生きる事は苦しんだことだろう。心の問題だ マイノリティ、少数民族
会議で、いじめ自殺!!差別とは、死にも結がるものです。差別の子供と大人の恐ろしさと、深い傷を知り立ち上がった。
学問よりも、人の心の失った世の中と人間らしい、人間で生きられぬ、世界を作ったのは誰か!差別する側は、都合よく
忘れたい。された側は、忘れようとして、忘れられない。重い歴史を背負って生き続けねばならぬ!
*国、行政の先住性を認めるけど、、、(バカにして)先住権は認めず、、、二枚舌を使い分けて、、、権利の問題が生
じると大変だから?ニセの歴史は、義務教育と、高等科へと、ウソの教育は伝えられて、、、海外の方が日本の歴史の知
ってる国が多いのに、、、北海道でピーマンのフォーラム??



こんにちは。
冬といえば私はスケートです。という事で最近みんなでスケート場に行きました。2ねんぶりにスベったので足は痛くな
ったけど、2年スベらなくてもスベれるんだなと思いました。私と茜と春でスベりました。スベりながら3人で、どうい
うパフォーマンスをやるか考えて、やってみたり、おにごっこもしました。おにごっこは茜と春がすばしっこくて私は、
とてもたいへんでした。
パフォーマンスをやりおわったあと聞いてみたら、「みてなかった」と言われ残念でした。茜と春がいて、すごく楽しか
ったです。2月は12月末に生まれた子犬がいるので、子犬といっぱい遊ぶつもりです。
とてもカワイイです。以上
                                                さやか


カムイ、ユーカラ、(シマフクロウの神の話)         
高田エカシ伝

私は神の国から、山には、動、植物を降ろさない。川や海にも、魚を出さないと、話をしているのを聞き、
それは大変だと、誰か天の神々に会って、人間界に何があって、何故、それまで立腹したのか聞いてくれ
る。勇気ある者はおらぬものかと、コタン、コロ、カムイ(部落を守る梟)は、夜を守る神、猟の神とア
イヌの人々に崇拝されている神。この問題を放ってもおけず、、どうしたものか?動物達もすべての命も
困る話ダ!
はて、どうしたら良いものかと、6日6晩考え通して、誰か?天の神々に使者をだしたい。 使者になる者
はいないか?
 シマフクロウ神は、森の動物達に聞き回りました。山に行き鳥の仲間や動物達も黙ってしまうのです。
 すると長老で目立たぬ、カラスのリーダーが、私が行きましょう。私なら年だし、神のイカリで、、、た
とえ殺されても惜しくもありません。この自由の天地(ウレシパ、モシリ、コタン)を守る為なら、私の命
などおしくはないです。カラスの長は、シマフクロウの長い話を聞いて、神の国にと、とび立ちました。 
カラスは夜も黒いので、、誰にも分からず、、とび続けられると、決心しました。では行ってくれるか、、、
カラスは6日6晩ととび続けました。カラスが天の神々の所に着いた時は、死にそうな位にヘトヘトになり、
倒れてしまいました。 
 カラス神の最も尊敬する神の長(シ、パセ、カムイ)よ。どうして、この老体でここまで来たのか?と、
たずねられ、ハイ,人間(アイヌ)の世界(モシリ)では、山にも川にも何も降ろさぬと、御立腹との事!
どうしたものかと、聞いてくるようにと、言われ、コタンコロ、カムイの使いで参りました。と話を終える
と、疲れて倒れました。 
 身体を休めて、次の日、神々の話を聞く事には、人間界の人々は、山の鹿を狩れば鹿の頭を拝せず、、い
らない分を山に捨てたり、鳥を狩っても首を切り捨ててゆく、魚もイナウの棒ではなく、くされ木や石で叩
いたり、イヨマンテ(魂送り)も、感謝もせず、、呆れて、降ろさぬとの事でした。
 カラスの長老は、6日6晩休まれて、ふたたび人間界にとび立ち、6日6晩かかって、人間界にたどり着きま
した。
 人間の恵まれると怠情なる生活に、神々は怒っておられるのです。 
 シマフクロウ神に、かくかくしかじかでと、人間の狩りや、生活に感謝を忘れている事に、神々のイカリ
をかってる事を話し、イヨマンテ(魂送り)を、するとか、イナウをささげる事も忘れ。動、植物の命をも、
自分の命と思わず、、、山に捨てたり、食べ物もそまつにして、神々はそれを見て腹がたち、山や川や海にと
何も降ろさぬと、、、と、話をして、グッタリと倒れ、、、息を引きとりました。梟神の目には涙をうかべ、
、、カラス神の長老よよくやってくれた。人間界の為に、この姿になっても、、神々への使いをして、伝えて
くれたと、大きな羽で身体をさすってあげるたび、大粒の涙を流した。
 梟神もおこり、各々部落の長老達の夢枕に立ち、それぞれの長老に告げた。
 神々の国では、その怠情な生活に怒り、食糧難が来る事を告げて、回った。
 部落の長達は、昨夜の夢の話をしたら、イヤ、家にも来た。、コタンのその又となりのコタンもお告げがあ
った事を話して、大変だ感謝を忘れずに心改めないと、コタンに食糧難が来るゾー!と、長達はふれ回りまし
た。
 部落中で山の神や森や川や海の神々に侘びを言い。昔のように、イナウの木を取り御幣を作り、枝はさし木
をし、カムイノミ(神の祈り)の準備をし、カムイ、イレンカ(神の掟)を守り、男どもうに厳しく、コタン
中の人々にも言い回り、感謝を忘れず、、生活をする事を話し合い。シマフクロウ神に礼拝し、深く感謝をし
イナウをささげ、、、昔に戻りました。
 シマフクロウ神は、この事を、天の神に告げにとび立ち梟神は、夜しかとべず、、、カラスの倍もかかり、
12日12晩富んで神の国に着き、見て下さい、あの様に崇拝し、感謝してますので許してやって下さと、言い切
って、息が絶えました。


アイヌ語学級(No100号)
    
イラマ、ポタラレ      やかましい、うるさい。
ヌプリ、エソロ       山のふもと
ウサ、ウサ、        沢山 沢山
ウシ、            茂る、いっぱい
イロンネ          濃い
ヤイコ、プンテク      うれしい
ウェ、トシマク       競争する
エコイ、サンパ       マネをする
アムケ            つまみとる
アンニ            勝つ
イシリ            努めて、、、やる
チヤ、ココ          習う
ヤイ、コシラム       考える


聞き手 アシリレラ    伝承者 貝沢キヌ 平賀ヤオキ 織田フチ



お礼  切手のカンパや物品のカンパを頂きました。112号又も遅れながら発送が出来ました事にイヤイ、ライ、ケレ!ありがとう。

2回目となる厳しい冬も、今日まで無事に暮らすことができました。冬が始まって以来、様々な困難にぶつかりました。
 しかし、その度に、目の前の現実と、自分の心も明らかになります。健康、精神面でいえば、入院が必要な状況でした

。経済的な面でいえば、仕事も不可能で自分の力では限界の状況でした。周囲を見れば、平取ダム計画が再びもちあがり、
今も貫気別の一万年祭会場付近の森林が伐採されています。
 厳しい冬です。しかし今も生きることができています。朝起きあがる気力も体力もないときに、それでも自分を立ち上
がらせてくれる力、それは、自然の厳しさ、やさしさ、音楽、静けさ、周囲の人々、ともに暮らす人々の助けと笑顔、ユ
ーモア、火の暖かさ、もちろん、食べるもの。体と、魂の、食べものを見つめ直す時でもありました。心が歌えなくなっ
たとき、自分も死ぬのだと思いました。北の冬で生きる命は、冷てつく凍気の中でおどる、小さな炎のようなものです。
厳しく寒いけれど、ぬくもりとやさしさがあります。やさしさも、厳しさも、おろかさや、みにくさも含め、ウレシパモ
シリなのかもしれません。
 限りある世界の中で、分かちあい、共に育みあい、学び、生きて、命の歌を唄う、そして伝える、共に生きるためには
どうすればいいか?束縛があったとしても、自分の足で立ち、心が自由であるためには?
 社会というものが人間がつくりだしているのなら、人間の力でかえてゆくこともまた可能です。 
 自分が食べて死ぬものならば、大切な人に食べさせる人はいないでしょう。言葉も、食べものも、音楽も、日々の仕事も、
それを必要とする自分の他に、確実に届く相手が存在します。届ける人の想像して、共に生きる。
 北の大地で、そこで生きる人達にも、私はまさにその事を、学びました。日常の暮らしから、できることを少しずつ。も
ちろん平取ダム問題もその一つ。生かしてくれた、沢さんの力に、心から感謝です。命に感謝です。さあ、新しい年を、生
きてゆこう!
 平取ダム計画反対の署名用紙をつくりました。御協力をお願いします。沙流川をもう一度命のふるさとにしてゆくために、
ヒメギフチョウがいつまでも春に舞う地であるように、アイヌの人の祈の地を守れるように!署名については、山道アイヌ
語学校「沙流川を守る会」までご連絡ください。

                                  コンカネ、ノンノ(黄金の花)
 


始めまして 
康子さん(レラさん)の友達で白川と申します
康子さんとは長いつき合でいろいろ教えてくれます 
私が困った時もなんでも教えてくれます
去年のケガの事で、私はびっくりしました
早くなおってほしいと思い苫小牧の病院に行きました
これからもよろしくお願いします                

 アイヌ名 フレ、ノンノ(赤い花) ちあき

 

戻る

inserted by FC2 system